2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『アジアの岸辺』トマス・M・ディッシュ、若島正・編(国書刊行会)

シャーリイ・ジャクスンやパトリシア・ハイスミスを思わせるブラック・ユーモア小説と、バカなアイディアを元にした奇想小説からなる傑作短編集。「降りる」と「リスの檻」は以前に読んでいた。どれも面白く、ハズレがない。全てに作者の性格の悪さがにじみ…

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『ファンタジーの歴史』リン・カーター(東京創元社) 『乱視読者の新冒険』若島正(研究社) 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』桜庭一樹(富士見ミステリー文庫) 「このミステリーがすごい! 2005年版」(宝島社) 「日本一怖い!ブック・オブ・ザ・イヤー…

架空発展途上国テーマ作品リスト

以下は架空の発展途上国が舞台の小説・マンガ・映画のリストです(カッコ内は国名)。 冒険小説には色々ありそうだけど、あまりくわしくないので。(他の分野ならくわしいというわけでもない) 後で追加、修正するかも。 アフリカ 『黒いいたずら』イーヴリ…

『生ける屍』ピーター・ディキンスン、神鳥統夫・訳(サンリオSF文庫)ネタバレあり

不気味な表紙や、「国家のあり方」がどうのという解説のせいでシリアスで暗い話かと思ってたけど、けっこう笑える小説だった。 恋人から、「仕事をとったら“生ける屍”にすぎない」と言われるほどのワーカホリックのフォックスは、半分休暇のつもりでカリブ海…