架空国

メタ架空国テーマ作品

メタ架空国テーマ作品というのは、作中で舞台が架空の国であることが明示されているものや、虚構なのか現実なのかはっきりしないもの、夢オチ、作中作の出てくるものなどを指す。 『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』ルイス・キャロル 「トーマス・シ…

『白髪小僧』夢野久作(ちくま文庫『夢野久作全集1』)

昔あるところに、白髪小僧と呼ばれる白痴の浮浪者がいた。ある日、白髪小僧が銀杏の樹の下で昼寝をしていると、溺れかけている少女の悲鳴に起こされた。白髪小僧に助けられた少女・美留女は手に『白髪小僧』という本を持っていて、小僧のことは全てこの本に…

DVD『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディション』

ついに完結。 劇場で4回見た(おかげで腰を痛めた)が、やっぱり面白い。ペレンノール野での戦いの決着あたりまでが素晴らしい。その後はまあまあ。 追加シーンの目玉は、サルマンの最期と、ガンダルフvsアングマールの魔王だが、コミカルなシーンが増えて…

架空国テーマ作品リスト・19〜20世紀ヨーロッパ編

調べたら他にも出てきたけど、適当に選びました。 小説 『ゼンダ城の虜』アンソニー・ホープ(ルリタニア王国) 『ルータ王国の危機』E・R・バローズ(ルータ王国) 『暗い国境』エリック・アンブラー(イクサニア) 『小鼠ニューヨークを侵略』レナード・ウ…

『暗い国境』エリック・アンブラー、菊池光・訳(創元推理文庫)

スパイ小説の大家エリック・アンブラーのデビュー作(1936年)。 イギリス人物理学者ヘンリイ・バーストウ教授(40歳)は仕事のし過ぎで医者から、神経衰弱になりたくなければ休養しろと命じられる。旅行先のホテルで、居合わせた兵器会社の社員からイクサニ…

架空発展途上国テーマ作品リスト

以下は架空の発展途上国が舞台の小説・マンガ・映画のリストです(カッコ内は国名)。 冒険小説には色々ありそうだけど、あまりくわしくないので。(他の分野ならくわしいというわけでもない) 後で追加、修正するかも。 アフリカ 『黒いいたずら』イーヴリ…

『生ける屍』ピーター・ディキンスン、神鳥統夫・訳(サンリオSF文庫)ネタバレあり

不気味な表紙や、「国家のあり方」がどうのという解説のせいでシリアスで暗い話かと思ってたけど、けっこう笑える小説だった。 恋人から、「仕事をとったら“生ける屍”にすぎない」と言われるほどのワーカホリックのフォックスは、半分休暇のつもりでカリブ海…

映画『ハウルの動く城』

予想よりもずっと面白かった。宮崎駿映画としては『カリ城』『トトロ』『ラピュタ』の次くらいに気に入った。終わりのほうはバタバタしていて、主人公が何をやろうとしてるのか良く分からなかったが。 原作とはかなり違うが、とりわけ主役二人の性格が違って…

『白い果実』ジェフリー・フォード、山尾・金原・谷垣・訳(国書刊行会)

三部構成で、第一部・第二部は非常に面白い。第三部はまあまあ。奇妙なガジェットが魅力。特に改造人間が気に入った。 舞台はマッド・サイエンティストが支配する架空の国。辺境では魔物が跋扈し、抗夫が石化するなど、我々の知る世界とはかなり違っている。…