2004-01-01から1年間の記事一覧
シャーリイ・ジャクスンやパトリシア・ハイスミスを思わせるブラック・ユーモア小説と、バカなアイディアを元にした奇想小説からなる傑作短編集。「降りる」と「リスの檻」は以前に読んでいた。どれも面白く、ハズレがない。全てに作者の性格の悪さがにじみ…
『ファンタジーの歴史』リン・カーター(東京創元社) 『乱視読者の新冒険』若島正(研究社) 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』桜庭一樹(富士見ミステリー文庫) 「このミステリーがすごい! 2005年版」(宝島社) 「日本一怖い!ブック・オブ・ザ・イヤー…
以下は架空の発展途上国が舞台の小説・マンガ・映画のリストです(カッコ内は国名)。 冒険小説には色々ありそうだけど、あまりくわしくないので。(他の分野ならくわしいというわけでもない) 後で追加、修正するかも。 アフリカ 『黒いいたずら』イーヴリ…
不気味な表紙や、「国家のあり方」がどうのという解説のせいでシリアスで暗い話かと思ってたけど、けっこう笑える小説だった。 恋人から、「仕事をとったら“生ける屍”にすぎない」と言われるほどのワーカホリックのフォックスは、半分休暇のつもりでカリブ海…
フランスで90年代に放映されたTVシリーズの一編。キャバレーでストリッパーをしていたリリーという女が殺された。彼女は前夜、警察署に現れ「店で、客のオスカーとかいう男が伯爵夫人を殺すと言っていたのを聞いた」と訴えていた。その話を聞いたとき彼…
予想よりもずっと面白かった。宮崎駿映画としては『カリ城』『トトロ』『ラピュタ』の次くらいに気に入った。終わりのほうはバタバタしていて、主人公が何をやろうとしてるのか良く分からなかったが。 原作とはかなり違うが、とりわけ主役二人の性格が違って…
『Annotated Last Unicorn』ピーター・S・ビーグル著、黒田誠・注釈(近代文芸社) 『死んだギャレ氏』ジョルジュ・シムノン(創元推理文庫)古本 『Annotated Last Unicorn』は、「The Last Unicorn」(最後のユニコーン)に註をつけたもの。読むためという…
三部構成で、第一部・第二部は非常に面白い。第三部はまあまあ。奇妙なガジェットが魅力。特に改造人間が気に入った。 舞台はマッド・サイエンティストが支配する架空の国。辺境では魔物が跋扈し、抗夫が石化するなど、我々の知る世界とはかなり違っている。…
『エンベディング』イアン・ワトスン、山形浩生・訳(国書刊行会) 「ネバーランドVol.1」(てらいんく) 「ネバーランド」は新しく創刊された季刊の児童文学誌。井辻朱美の名が編集委員の中にあったのと、連載第一回の「カニグズバーグをめぐる冒険」(渋谷…
日本未公開のアニメーション映画(1982年)の日本未発売ビデオ(英語版) 監督:アーサー・ランキン・ジュニア&ジュールス・バス 原作・脚本:ピーター・S・ビーグル 声の出演:ミア・ファロー(ユニコーン)、アラン・アーキン(シュメンドリック)、タミ…
収録作品:「謎」「お下げにかぎります」「ルーシー」「アリスの教母さま」 アンソロジー・ピースの「謎」が名作なのは当然だが、「ルーシー」もそれに劣らぬ傑作。「お下げにかぎります」も面白い。「アリスの教母さま」も悪くない。 主人公にしか見えない…
夜中に大地震が起きて家が倒壊するという夢をみて目が覚めた。その後よく眠れず。 地震で墓が倒れてはいないかと、墓地に確認に行く。うちの墓は倒れてもズレてもいないようだったが、他家の50年以上たってるような個人用(?)の小さい墓や、地蔵型の墓に…
今年の夏に復刊されたので、買いなおす。去年のシムノン生誕100年にあわせて出すか、青山剛昌のカバーで文庫化してくれれば良かったのに。 これを読むのは三度目だけれど、やっぱり面白い。 今回、メグレは二人の人物に悩まされることになる。一人は被害…
ムチャクチャだった前作よりは面白い。中国での修行エピソードが笑える。 バドもビルも捕まえたキドーをさっさと殺してしまわなかったのは罪悪感を感じていたからなのか、それともたんなる御都合主義か。 女性キャラたちに比べ、(パイ・メイ以外の)男性キ…
17時56分頃、新潟県で大きめの地震。 本棚の下敷きになるかと思った。
あ 『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス(ハヤカワ文庫) い 『異端審問』テリー・プラチェット(鳥影社) う 『ウィンターズ・テイル』マーク・ヘルプリン(ハヤカワ文庫) え 『エンパイア・スター』サミュエル・R・ディレーニ(サンリオSF文庫)…