メグレ
日本で出版されたメグレ警視シリーズの中で、最も入手困難と言われている本。昭和11年に刊行されて、なぜか同じ年にアドア社から出し直された(書名は『倫敦から來た男・自由酒場』らしい)が、戦後は一度も再刊されていない。『倫敦から來た男』だけは戦…
メグレのモデルになった(という設定の)“本物のメグレ”による回想録。シムノンの描写や、映画の配役に対して文句をつけてるのが笑える。 ほとんど小説内のメグレと同一人物と見なして差し支えなさそうだが、わざわざメタな手法を使ったのは、小説に描かれる…
フランスで90年代に放映されたTVシリーズの一編。キャバレーでストリッパーをしていたリリーという女が殺された。彼女は前夜、警察署に現れ「店で、客のオスカーとかいう男が伯爵夫人を殺すと言っていたのを聞いた」と訴えていた。その話を聞いたとき彼…
今年の夏に復刊されたので、買いなおす。去年のシムノン生誕100年にあわせて出すか、青山剛昌のカバーで文庫化してくれれば良かったのに。 これを読むのは三度目だけれど、やっぱり面白い。 今回、メグレは二人の人物に悩まされることになる。一人は被害…